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世代交代が必要な一方で伝統と経験が球団の財産

 

阪急OBの長村裕之氏が編成部長時代の2013年秋のドラフトで2位指名した東明大貴。今季は9月9日に10勝目を挙げるなど、飛躍のシーズンとなっている[写真=前島進]



 オリックス・バファローズは球団内に、前身の阪急ブレーブスを含めたOB会の事務局を置いています。毎年、12月の第一土曜日には恒例の総会「阪急オリックスOB会」を開催しています。

 今年で実に38度目を迎えるOB会は、通算284勝の山田久志氏が会長、歴代1位の1065盗塁の福本豊氏と通算2055安打の加藤英司氏が副会長と、そうそうたる顔ぶれが役員を務めています。球団職員の岡部幸子さんが切り盛りし、参加者は100人ほどで、二軍の若手有望選手を表彰したり、還暦や古希を迎えたOBにお祝いを贈ったりと盛りだくさんの内容で実施されています。

 巨人阪神などにもOB会は存在しますが、私が過去在籍したダイエー(現ソフトバンク)とロッテにはなかったです。オリックスは阪急から継続し、2004年に近鉄と合併したときには実現こそしなかったものの、近鉄に合流を呼び掛けるほどOB会を大事にしてきました。

 会ではOBならではの古巣への愛情や愛着が込められた厳しくも温かい指摘を受けます。ファンの方々とはまた違う意味で、プレッシャーを与えられると同時に励みにもなっているのがOB会です。

 その阪急OBの一人に・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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