背番号61は現主将の坂本勇人が、新人年から2年間背負った出世番号である。和田恋への首脳陣からの大きな期待が感じられる措置だが、2年目を迎えた右の長距離砲は、ますますその飛距離に磨きをかけ、評価を高めている。ファーム不動の四番が、坂本の歩んだ道を辿る。 二軍で開幕から四番を担う将来の主軸候補は、自ら「長打力が武器です」と言うように、抜群の飛距離が魅力だ。ファームでは執筆時点でイースタン・リーグトップの79試合に出場。打率こそ.229だが、チームトップの7本塁打、37打点をマークしている。それでも、「(四番は)まだ実力で勝ち取ったわけではない。打たせてもらっているだけ」と冷静に現状を見つめている。
チームは今季、開幕から故障者が続出。
阿部慎之助ら“大物”が二軍調整を余儀なくされた。チーム方針で一軍のレギュラー選手でも二軍の試合に最低1試合は出場してから昇格することがほとんど。もちろん、阿部、坂本勇人、
長野久義らも例外ではなくファームの試合に出場した。だが、彼らが二軍の先発に名を連ねようと、
岡崎郁二軍監督は「四番・和田恋」を動かそうとしなかった。
その理由を指揮官はこう説明する。
「飛ばす力は、かなりのモノを持っている。恋には小さくまとまってほしくない。あと・・・
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