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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説62】ゴキブリと球場の汚さに驚き給料を返して退団した男【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

マネー[1984近鉄/内野手]



 名前の響きもあって、やや誤解されている面はあるが、実は、かなり常識的な人物だった。近鉄のマネーである。

 メジャー・リーグでは堅実な遊撃手として鳴らし、通算1623安打をマークした。83年限りで引退するつもりだったが、近鉄から誘われ、84年入団。しかし日本に来てみると、用意されたマンションはパンフレットで見せられたものとはまったく違い、老朽化が進み、ゴキブリがゾロゾロ。

 アメリカで巨人の試合を見たことがあったが、藤井寺、日生球場は比べものにならないくらい汚い。特にロッカールームやトイレがひどかった。満員だった巨人戦と比べ、観客の少なさにもガッカリしたという。

 結局、家族とも相談し、4月には「契約金は全額返すから、アメリカに帰らせてほしい」と申し出て、残りの年俸も受け取らず帰国した。

写真=BBM
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