予選ラウンドからの大会参加となった台湾だったが、2次ラウンドでは日本と延長10回の激戦を展開。 試合には敗れたものの、前回王者を苦しめた。 台湾で開催となった1次ラウンドには多くの観客が集まり、日本戦では記録的なテレビ視聴率となるなど、興行的にも成功したと言える。 今回の躍進を支えたもの、そしてWBCにより得たものは一体何だったのだろうか。 台湾プロ野球・中華職業棒球連盟の職員で、野球雑誌『職業棒球』の編集者でもある劉東洋氏に「台湾代表の視点」からレポートしてもらった。 文=劉東洋(CPBL)、写真=AP
人気低迷に悩む台湾球界に大きな“プレゼント” 過去2大会の通算成績は1勝4敗。1次ラウンド突破はおろか、2009年大会では格下と見られた中国に屈辱的な敗戦を喫し、WBCは台湾の野球ファンにとって良い思い出がない国際大会だった。
そのため、大会前にファンが期待し、謝長亨代表監督が目標に掲げたのは「2次ラウンド進出、8強入り」だった。結果として、台湾は1次ラウンドで韓国に惜しくも逆転負けしたものの、オーストラリア、オランダを下し、初の「8強」入りを達成。2次ラウンドの日本戦でも延長10回の名勝負を演じ、大成功に終わったWBCだったと言えよう。
今回、悲願の2次ラウンド進出を果たしたことで・・・
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