相手チームやファンをアッと言わせるような奇抜な作戦を次々とくり出した元近鉄、オリックス監督の仰木彬。 彼の人心掌握術はその作戦が多かったが、重要な場面では、言葉が選手たちの心を動かしていたようだ。その仰木言葉マジックを紹介しよう。 写真=BBM
「野球は負けたり勝ったり」 その奇抜な作戦や選手起用、さらにはムードづくりから「マジシャン」の異名を取った仰木彬だが、意外にもこれまでに残されている名言とされるものは少ない。
ゆったりとした酒の席では、聞いている人間をなるほどと思わせる言葉を次々に繰り出す。しかしグラウンド、あるいは公式の場では、後生に残るような名ゼリフを口にすることはなかった。評論家時代でも講演などはせず、質問に答える形のトークショー的なものが主だった。
仰木の名言は、その効果を狙っていうわけではなく、それを聞いた側が心に残しているものがほとんどだ。
その代表格が「野球は負けたり勝ったり」だろう。この言葉は・・・
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