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好スタートを切った赤ヘル軍団の4月戦線で、唯一とも言える心配点がエース・前田健太のコンディションだ。
開幕前から今季は「中5日ローテ」での起用法が明言され、4月6日のDeNA戦(マツダ広島)で今季初勝利をマーク。しかし、続く同12日の中日戦(同)では2勝目を挙げたものの、右ヒジの張りを訴え、わずか5回で緊急降板を余儀なくされた。
幸い大事には至らず、登録抹消の事態は避けられたが、果たして、右腕が「中5日ローテ」を続ける必要性とは――。

写真=BBM



右腕が持つ自制心

 快進撃を続けるカープに衝撃が走った。4月12日の中日戦(マツダ広島)、今季初めて中5日で先発したエース・前田健が5回1安打無失点、わずか66球で降板したのだ。右ヒジの裏に強い張りを訴え、試合後「右上腕三頭筋の付着部炎」と診断された。それでも23年ぶりのV奪回という目標を掲げるチームは、今後もエースに中5日登板を続けさせるのだろうか。

 昨季は3月のWBCでフル稼働した影響もあり、右腕の張り、右ワキ腹の違和感に悩まされた。PL学園高時代は1年時から活躍。高卒でプロ入り後も2年目の08年から先発ローテに加わり、翌09年からは毎年フル稼働を続けている。蓄積疲労は当然あるだろうが、一方で前田健は自身の体をうまくコントロールできるタイプでもある。

「もともとあまり“投げ込む派”じゃない」と言う。ブルペン投球は感覚を鈍らせない程度に投げる意味合いが強く、登板間に入るブルペンの球数も今は少なめの25球。「正直・・・

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