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文=岡本朋祐 写真=太田裕史




 140キロ以上の投手が4人とは、豪華な顔ぶれだ。3年生の青島凌也と佐藤雄偉知の2人は、いずれも今秋のドラフト候補。2年生の吉田凌、左腕・小笠原慎之介も「15年の目玉」と早くも周囲は騒がしくなっている。

 盛岡大付との1回戦で「東の横綱」は初戦敗退を喫した。東海大相模は初回に幸先よく2点を先制するも、中盤に先発・青島が攻略され逆転を許した。2対4とされ6回二死一、三塁と劣勢の場面で救援したのが144キロ左腕・小笠原だ。最初の打者を四球で歩かせるも、続くバッターを力強いボールで空振り三振。あらためて素材の良さを示し、リリーフもこなせる対応力も示した。7回も無失点に抑え、8回からは151キロ右腕・吉田へとバトンを渡す。

 2イニング、打者6人を完全に封じ、3奪三振をマークした。県大会決勝(対向上)では20奪三振。伝家の宝刀は、鋭くタテ変化するスライダーだ。同校OBの中日石井昭男スカウトは独特の表現で評価する。

「右の松井になる。あのスライダーは、初めてのバッターは打てない。プロでも・・・

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