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巨人広島と優勝争いを繰り広げている阪神。果たして9年ぶりの優勝を手にすることができるのか――。ここでは、代打の切り札として1985年の日本一に貢献した川藤幸三氏、阪神をこよなく愛する、お笑いタレントのダンカン、松村邦洋両氏、3人の虎ファン(!?)による熱烈阪神トークをお届けする。



阪神一筋30年和田監督に優勝を!


――今年の阪神の戦い方ですが、ここまでどのようにご覧になっていますか。

川藤 まあ、おおざっぱに言うたら、ワシはよくやっとると思う。昨年は四番も抑えもいなかったけど、それが今年は機能してきた。この時点(8月26日)で、あの巨大勢力の巨人に真っ向から勝負して対戦成績も勝ち越しているからな。

松村 5球団すべてに勝ち越しているのは阪神だけですからね。

ダンカン それと、しっかりしたセンターライン、軸になるエースがいて、クリーンアップが固定できてる。今年は優勝すると信じてますけど、キーマンは和田(豊)監督だと思うんですよ。和田さんは1985年に入団してしてから一度も阪神のユニフォームを脱いだことがない。30年間、阪神愛を貫いてきたわけです。

川藤 村山(実)さんに抜擢されて、最初は苦労したと思うけど、「ここまでこられたのは、逆風の中でも耐えてチャンスをつかんだからじゃないか」って、春季キャンプのときにそんな話をしたことは覚えてる。

松村 中野(佐資)さん、大野(久)さんと和田さんの3人で“少年隊”として売り出してましたよね。

川藤 それまでずっと平田(勝男)がレギュラーを張ってて、それをいきなり和田に変えた。だから、プレッシャーもあったはず。でも、そんななかで30年やってこられたのは、「どんなことがあっても村山さんの顔に泥を塗りたくない」という思いが強かったから。だから、いろんなことを言われながらもやってきたんやないかな。

松村 苦労をポイントにすると、世界10周できるくらいマイレージがたまってる。腹が立つこともあるでしょう。でも、“忍耐”が“運”としてストックされてきたんじゃないかな。和田さんは、2003年のリーグ優勝の前々年に現役を引退されてるんですよね。あと2年やれば選手として優勝を味わえたのに……。

ダンカン 和田さん、今年は引きが強いんですよ。開幕から4戦目まで1勝3敗できていたときに、5戦目の中日戦(京セラドーム)で14年ドラフト6位の岩崎(優)を先発で放らせたんです。そしたら、好投してね。それと、8月17日から4連勝しましたけど、そのうちの2勝が岩貞(祐太)と金田(和之)なんですよ。終盤になって、シ烈な戦いが繰り広げられる中で若手が勝利を挙げるという。

川藤 今年の阪神を見ていて一番に思うのは・・・

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