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[対広島戦]14勝10敗
[チーム成績]75勝68敗1分け
打率.264 防御率3.88 本塁打94
得点599 盗塁55 失策85 失点614

 



 過去4度クライマックスシリーズファーストステージ(以下CSファースト)に出場も一度も勝ち抜いていない阪神。この鬼門を突破するためには助っ人のゴメス、マートンの四、五番が、シーズン序盤のような力を発揮しないといけないだろう。阪神が最後にCSファーストで勝利を収めたのが2008年の対中日の第2戦(京セラドーム)。このときは初回に4点を奪い試合を有利に進めた。

 今季の猛虎打線は、初回に一番の上本博紀が出塁し、二番・大和が送り、鳥谷敬、ゴメス、マートンが安打を刻み、先制点を奪う形が出来上がった。広島も能力の高い先発投手たちがいるため、そう簡単には点を奪えない。だからこそ立ち上がりの不安定なときを狙うのが一番だ。ただ、終盤戦では、助っ人2人が抑えられると、打線も沈黙するケースが多かったのが気がかりだ。

 しかし、そのマートンの後ろを打つベテランの福留孝介が、シーズン終盤から打撃好調を維持。特に広島戦で決勝打を放つなど、勝負強さ発揮した。CSファーストでも、その打撃ができれば切れ目のない打線になりそうだ。

 一方、投手陣は10月1日の広島最終戦(マツダ広島)でエース・能見篤史が6回1失点と試合を作る投球を見せたことで、シーズン中盤の不調から抜け出した感がある。これで今年エース格の働きをしたメッセンジャー、広島戦6勝の藤浪晋太郎、防御率リーグ2位の岩田稔と、誰でも同じ力で先発させられる厚みをつかんだことで、藤浪などを短期決戦用としてダブル先発での起用の可能性もある。

 9回は、こちらも終盤で抜群の安定感を見せた呉昇桓が控えており、打線が序盤で4点以上奪えば、安心。ただ唯一の不安は・・・

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