2008年の2位以降、Bクラスに沈んでいたオリックス。当然、今季も開幕前の下馬評は決して高くなかった。しかし、蓋を開けてみればシーズン序盤から快進撃を続け、首位・ソフトバンクと最後の最後まで優勝を争った。森脇体制2年目で大躍進を遂げたオリックスの強さの真相に迫る。 エース金子を筆頭に充実の投手スタッフ
オリックス躍進の真相を語る上で、外すことができないのが充実の投手スタッフの存在である。今季、16勝5敗、防御率1.98でMVP、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、最多勝、最優秀防御率に輝き、さらには女房役の
伊藤光とともに最優秀バッテリー賞まで受賞したエース・
金子千尋。
150キロのストレートと多彩な変化球を武器に、その実力を球界の強打者たちに知らしめた。次に、球団新記録となる開幕8戦8勝をマークした6年目右腕の
西勇輝。交流戦以降の失速で影が薄れてしまった感があるが、3、4月度の月間MVPにも輝いた西の活躍はチームの快進撃を大いに支えた。そして、金子、西とともに先発三本柱を担ったのが
ディクソンだ。開幕2戦目となる3月29日の
日本ハム戦(札幌ドーム)で自身初完封。前日の開幕2年連続延長サヨナラ負けの雪辱を果たす快投ぶりだった。夏場はやや調子を落としたが、それでも9勝(10敗)を稼いだ。
さらに、2年目左腕の
松葉貴大は昨季(4勝6敗)を大きく上回る8勝1敗の成績を残した。自主トレで交通事故に遭い利き手の左手首を負傷、開幕一軍を逃したが見事な巻き返しを見せた。社会人ルーキーの
吉田一将と
東明大貴はともに5勝をマーク。東明は交流戦を境に中継ぎから先発へ転向したが、高い適応力を見せた。
そして、忘れてはならないのが・・・
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