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ここでは本誌お馴染みの元巨人チーフスカウト、中村和久氏による15年ドラフト展望をお届けする。これまでに紹介したとおり、今年度は逸材が多い。特に即戦力が多いのが、15年の特徴である。


中村氏が注目する「4つのポイント」
豊富な即戦力左腕
競合必至の大学生左打者3人
超高校級の右腕2人
大谷2世が続出

 私がドラフト対象選手をリストアップしただけでざっと70人ほどにのぼる。この時期なのにも関わらず、ドラフト会議で各球団が5〜6巡目まで指名できる人数である。これは稀なことであり、2015年ドラフトが「豊作」と言える証であるとも言える。そして何より今年のドラフト戦線は、即戦力選手が非常に多い。

 中でも即戦力左腕に豊かな人材が揃っている。まずは最大の目玉、今永昇太(駒大)。昨秋の明治神宮大会でチームを13年ぶりの優勝に導いた立役者であるが、現段階でアマチュアトップクラスの能力を持っていることは間違いない。バランスの良い投球フォームから投げ込まれるキレのあるストレート、鋭い曲りを見せるスライダー、カーブ、そして何よりもコントロールの精度が素晴らしい。スタミナもマウンド度胸も兼ね備えており、このまま順調にいけば重複してくる可能性は十分にある。

▲今永昇太(駒大)



 上原健太(明大)も素晴らしい素質を持っている。長身から投げ下ろすストレートが最大の武器で変化球もキレ味鋭い。

▲上原健太(明大)



 社会人No.1サウスポーの加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)はリーチの長さを生かしたキレイな投球フォームが魅力。昨年、プロ志望の意思を表明していればプロ入りは間違いなかった人材だ。

▲加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)



 社会人でほかには威力あるクロスファイアーが武器の・・・

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