来たるべきシーズンインに向けて調整に余念のない選手たち。その一方で、球団は新戦力の獲得にも力を注いでいかなければならない。今回は、本誌の各球団担当が実際に編成部長になったつもりで、チームとして足りない部分を洗い出し2015年のドラフト戦略を練ってみた。 福岡ソフトバンクホークス
将来のエース候補の獲得目指す
投打ともにレギュラークラスの選手の十分な頭数がそろい、若手も順調に育っている。14年のドラフトでは5人中4人が高校生の指名となったように、数年先を見据えたチーム作りが進んでいる。大きな穴が見当たらないため、即戦力よりも将来チームの軸となれる素質豊かな選手を獲得し、腰を据えて育て上げたいところ。そのため1位指名ではエースとなれる素材として
県岐阜商高の高橋純平を狙いたい。今年ドラフト1位入団の
松本裕樹と切磋琢磨することで、お互いのレベルアップも期待できる。また、昨季40試合に登板した
岡島秀樹が抜け、一軍で実績のあるリリーフ左腕が
森福允彦と
嘉弥真新也しかいなくなった。右の救援陣に力のある投手が多いため、不足は感じさせないが、万が一に備えて適性のある左腕を獲得したい。新日鐵住金かずさマジックの
加藤貴之、セガサミーの
横田哲が候補。二遊間を脅かす存在として仙台育英の
平沢大河にも注目だ。
オリックス・バファローズ
先発投手スタッフの充実を
大型補強に成功し、
金子千尋の残留も決まった
オリックス。しっかりと戦力が整い1996年以来の優勝に向けてあとは突き進むのみだ。その中で15年のドラフト戦略を考えるとすれば、強化を図りたい個所は先発投手か。今季のローテは金子、
西勇輝、
ディクソン、
バリントン、
松葉貴大はほぼ決まりで、残り1枠を
前田祐二、
井川慶、
吉田一将、
東明大貴、
山崎福也で争うことになるが、16年までを考えれば一人でも多くの戦力が必要。そこで、
駒大の左腕・今永昇太を1位で指名したい。昨秋、東都大学リーグで最多の7勝を挙げMVPなど3冠を達成。チームを26季ぶりVに導いた逸材だ。ただ、今永には多くの指名が集中することが予想されるため、青学大の俊足強肩の外野手・
吉田正尚も候補に挙げておきたい。オリックスの外野陣は現在、
糸井嘉男、
坂口智隆、T-岡田などそうそうたる顔ぶれが並ぶが、来たるべき世代交代へ向けて強化しておく必要はある。
北海道日本ハムファイターズ
命題となる即戦力左腕の獲得
「その年の実力No.1選手を狙う」という球団の方針から・・・
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