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高橋純平 大会No.1右腕が見せた次なる夏への期待感

 



中学の頃から「ほかの投手とオーラが違った」


高橋純平の2015センバツ甲子園成績


 高校球児とは思えないほど、高橋純平は落ち着いている。大会前、センバツの位置づけをこう話していた。

「最後の夏に花を咲かせるための過程。経験のない大観衆の中で投げたり、報道される機会も多くなると思う。その中で、いかに力を発揮できるか、勉強したいと思っている」

 中学3年秋、ボーイズ岐阜県選抜で142キロを計測して、注目を集めた。当時のチームメートで、センバツ2回戦で対戦した近江・日比涼介によれば「ほかの投手とオーラが違った。大物になると思った」と明かす特別な存在感があったという。

 古豪・県岐阜商では1年春の県大会で145キロをマーク。“スーパー1年生”の出現に、各球団スカウトは2年後の「超目玉」としてリストアップした。同秋からエースで、2年春には151キロも、同夏は準決勝で敗退。小川信和監督(当時・部長)に言わせれば「次の1球、次の1球に全力だった。心と体が折り合わず、ボールが暴れる」状況だったのだ。

 転機は昨年7月末。新チームから率いた小川監督は高橋を人生初の主将に指名する。真面目な性格を加味し、エースを周囲が支える形が最良であると考えた。

 このタイミングで、かつて同校を指揮した太田郁夫臨時投手コーチが就任。付きっきりで指導し、ボールが暴れなくなった。

「指導をし始めた当初は球が抜ける(右打者の内角高め)ことがありましたが、ブルペンで6〜7割の力でゆったりと外角低めに投げることを意識させると・・・

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