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2015甲子園特集

100回目の夏を展望 甲子園出場49代表校の横顔

 

高校野球100周年を迎える夏に甲子園の土を踏む全国49代表が7月31日に出そろった。初出場の学校もあれば、連続出場の常連校、久しぶりに聖地に帰ってくる学校の名も。熱戦の主役となる各地方大会を勝ち抜いた主な代表校を紹介しつつ、大会を展望する。

7月31日の決勝で大体大浪商を4対3で下し、激戦区・大阪を制して初の甲子園切符を手にした大阪偕星。代表49校目として名乗りを上げ、出場校がすべてそろった



 春夏連続出場は7校。このうち仙台育英、敦賀気比、静岡、天理、九州学院は昨秋の地区大会も制しており、新チーム結成以降、チーム力の高さを継続している。北陸勢として今春、初めて甲子園の頂点に立ったセンバツ覇者・敦賀気比はエース・平沼翔太のほか、打線も充実しており、史上8校目の春夏連覇も夢ではない。経験値では3季連続出場となる古豪・静岡も侮れない。春の東海大会も制し、夏の県大会は6試合で53得点と超強力打線は健在。仙台育英も総合力が高く、「高校野球100年」で東北勢悲願の優勝旗の「白河の関越え」を達成したい。

 初出場の7校のうち、春夏通じて初めて甲子園の土を踏むのは3校。専大松戸を率いる持丸修一監督は龍ケ崎一、藤代、常総学院に次いで、甲子園へ導くのは4校目となる。津商は今春の東海大会4強と、今夏も1戦ごとに力をつけてきた。大阪偕星は準々決勝で「夏4連覇」を狙った大阪桐蔭を下し、7月31日に49地区最後の代表を決めた。夏初出場の霞ケ浦は夏の決勝連敗を5で阻止し、“あと一歩”をようやく抜けた。岡山学芸館は01年春に1回出場している。


夏は初切符の岡山・岡山学芸館(写真上)と春夏通じて初出場の千葉・専修大松戸(下)を含め、今大会は7校が初めて聖地を踏む



 8月6日の開会式では第1回出場校10校の代表選手が入場行進するが、早実と鳥羽(京都二中)は本大会出場を果たしている。本来は主将が務める予定も、他の部員が“19人目”として行進する幸運に恵まれた。早実・菅野太一選手は「3年間頑張ってきて、こんな形で甲子園に立てるとは……。チームの皆に感謝し、過去の先輩方に恥じないよう堂々としたい」と意気込みを話した。

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