首位を追いかける残り10球団の打線事情を診断していく。夏に向けて爆発を待つ打線やこれから型を作っていく打線――。どの打線が一番スゴいのか。 阪神・超変革を進行中打線
1.鳥谷敬
2.
大和 3.
福留孝介 4.ゴメス
5.
原口文仁 6.
今成亮太 7.
高山俊 8.
北條史也 9.投手
今季を若手育成のシーズンと考えている
金本知憲監督は、6月に入っても、積極的に若手を先発で起用し続けている。二軍から「打撃好調」の推薦を受けると、一軍に昇格させ、スタメンで使う。その結果、64試合を終えた現在でも54通りのオーダーで試合に臨んでいる。
1995、96年に
オリックスの
仰木彬監督が日替わりで打線を組み替え、リーグ2連覇を勝ち取り話題となったが、このときは、充実した戦力を見極め、勝つための戦術だった。しかし、今年の
阪神はあくまでも育成に主眼を置いた戦術。もちろん勝ちにこだわってはいるが、経験のない若手が多いため、打席でのミスで勝ちを逃すことも少なくない。
この若手中心の打線で、軸として期待されているのが鳥谷敬、福留孝介、ゴメスの3人のベテラン。彼らに若手の多い打線をまとめてほしいという考えがあった。福留、ゴメスは三、四番に交互に入り固定されているが、鳥谷が開幕から打撃不振に陥り、ベースラインが崩れた。64試合経過した現在も、状態が上がらない。その結果、四、九番以外のすべての打順に入る暗中模索の状態が続いている。
開幕前に「育てながら勝つ」というビジョンを描いていた金本監督は・・・
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