週刊ベースボールONLINE

2016年プロ野球記録集計号

総力戦が招いたオリックスの悲劇 史上初の“完全最下位”

 

オープン戦、ペナントレース、交流戦、そしてファームでも最下位に沈んだオリックス。選手起用から“逆4冠”のワケを探る。

開幕から不振を極めたエース・金子。6月には右肩痛で戦線離脱し、4年ぶりにファームで登板するなど、今季は投手陣の一、二軍の入れ替えが頻繁に行われた


 悪夢の1年となった。エース・金子千尋西勇輝の先発陣に、野手も糸井嘉男T-岡田ら豊富な戦力を誇るも、開幕前のオープン戦は4勝9敗3分で12球団最下位に。シーズンが幕を開けても浮上の気配はなく、4月を終えて10勝16敗で“最下位”とつまずくと、交流戦でもセ6球団を相手にわずか5勝(13敗)。広島との3連戦[マツダ広島]では、鈴木誠也に3戦連続決勝弾を浴びる屈辱を味わうなど、交流戦も“最下位”に沈んだ。なおも低迷は続き、前半戦を30勝50敗で“最下位”で折り返すと、後半戦も借金は膨らむ一方で、結局、全球団に負け越し57勝83敗3分で4年ぶりのシーズン“最下位”に終わった。“悲劇”はまだある。二軍のウエスタン・リーグでも40勝68敗8分で“最下位”。プロ野球史上初となるシーズン“完全最下位”と不名誉な記録を残した・・・

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