クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた「3位争い」が激化している。2007年から始まった制度だが、すべて進出は12球団で巨人だけだ。果たして、その記録を継続することはできるのか。ここではセのCS史を巨人の戦い中心に振り返る。


■2007年　ペナント優勝も中日に苦杯

　リーグ優勝を果たして、セ初のCSに挑んだ。対するは3位の阪神相手に勝ち上がってきた中日。第1戦、巨人は相手先発を右腕の山井大介と読んで左打者7人を並べたが、ふたを開けてみたら左腕の小笠原孝。巨人先発の内海哲也は中日のT.ウッズの2ランなど4失点で、そのまま2対5と先勝を許した。出鼻をくじかれた巨人は、第2戦4対7、第3戦2対4で敗れ、屈辱の3タテ。

レギュラーシーズン優勝(原辰徳監督)
第1ステージ　中日(2位)2勝　阪神(3位)/ナゴヤドーム
第2ステージ　中日(2位)3勝　巨人(1位)/東京ドーム

■2008年　前年の雪辱果たし日本シリーズへ

　この年から優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられた。連覇を飾った巨人の相手は前年に続き、落合博満監督率いる中日。第1戦、中日・中村紀洋の決勝適時打で3対4と敗れたが、第2戦は小笠原道大の2本塁打などで11対2と大勝を飾った。第3戦は5対5の引き分け。迎えた第4戦で同点の8回裏、ラミレスの勝ち越し2ランなどで6対2の勝利。前年の雪辱を果たした。

レギュラーシーズン優勝(原辰徳監督)
第1ステージ　中日(3位)2勝1敗　阪神(2位)/京セラドーム
第2ステージ　巨人(1位)3勝1敗1分　中日(3位)/東京ドーム

■2009年　またも中日破り2年連続日本シリーズ

　リーグ3連覇の巨人。第2ステージの相手は、またも中日だった。第1戦に7対2で勝利した中日は第2戦でも先制するが・・・