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いつの時代も球界を活性化させるのはニューパワーたちの存在だ。今シーズンも開幕前からセンセーショナルな活躍を予感させる男たちがいる。ここでは2014年をアツくしてくれそうな編集部厳選のルーキー8人にスポットを当ててみたい。

オープン戦連続12イニング無失点!開幕ローテ当確の注目度No.1サウスポー


▲投手/174センチ76キロ/桐光学園高(ドラフト1位)/写真=松村真行



 高卒ルーキーとは思えない堂々たる姿。楽天のドラフト1位ルーキー・松井裕樹が圧巻の快投で開幕先発ローテーションを勝ち取った。

 3月13日のオリックス戦(京セラドーム)に先発し、5回無失点。3試合で計12イニング連続無失点とこれ以上ないアピールに成功している。

「開幕ローテーションに入れるように」と、目標を語る左腕に星野仙一監督は「入ってくるだろうな。それも上の方で」と明言。さらに「冗談ではなくなってくる」と、開幕投手の可能性があることも示唆した。

 力のある直球と、鋭く落ちるスライダー。チェンジアップやカーブも織り交ぜて、テンポよくアウトを取る。それぞれのボールのレベルが高いのはもちろんだが、指揮官は「投げてるときに何か悪いところがあったら、アイツは試合の中で立て直せる」と修正能力の高さを評価する。

 登板日の2日前から、毎日ブルペンに入る。プロの投手では珍しいが「高校のときもそうでしたから問題ないです。シーズンのやり方がまだ定まっていない時期なので、結果を出すために慣れているやり方で」と松井裕。自分のペースを崩さずに調整を続けている。

▲投げるたびに評価を上げ続ける松井裕。次の登板も目が離せない



 またマウンドに向かう前の準備に、左腕ならではのこだわりもある。イニング間のキャッチボール。一般的な投手は、味方の攻撃中の二死か、一死で走者が出た場合にベンチ前でキャッチボールを始めることが多い。

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