桜が一斉に咲き始めた3月28日、プロ野球も12球団6試合で開幕戦が行われ、日本一を目指しペナントレースがスタートした。ここではその熱戦を繰り広げた開幕3連戦に焦点を当て、話題になった選手たちの悲喜こもごも、を追った。 写真=BBM Part.1 開幕投手を任されたプロ2年生たち 則本昂大 楽天 #14 初完投勝利を2度目の開幕戦で 次代のエースにふさわしい堂々のピッチングだった。2年連続で開幕戦のマウンドに立ったのは則本。伸びのある真っすぐとキレ味鋭いスライダーで
西武打線を9回6安打1失点に抑え、自身初の完投勝利で初陣を飾った。圧巻は1点リードの8回。本人も「ギアが入った。気持ちで負けたくなかった」と言うように、一死一、ニ塁のピンチも150キロを連発する球威あるボールで三番・秋山、四番・浅村を一ゴロ、右飛に封じ込めた。星野監督も「(田中の穴を埋めるという気持ちを)感じた投球だった。ひと皮むけたかな」と133球を投げ抜いた則本を称賛。日本一連覇、そして新エース継承へ。若き右腕が最高の船出で2年目のシーズンをスタートさせた。
小川泰弘 ヤクルト #29 きっちり答えを出した新人王 小川監督は昨季の新人王に大役を任せることを「(オープン戦)前から決めていた」と言う。初の開幕投手は「想像以上に緊張した」と言う小川だが、序盤にもらった大量9点にも助けられ、
DeNA相手に6回7安打1失点の粘投。2年目以内の開幕投手としては球団初勝利を挙げた。オープン戦、最後の2試合で5回7失点、6回5失点と結果を残せず迎えた大事なゲーム。「リリースを打者寄りにするため」と一塁側に頭が倒れていたフォームに改善点を見いだし、修正したマウンドで及第点の投球を見せた。昨年末の侍ジャパン、今年に入ってからの上原やダルビッシュとの自主トレと多くの刺激を得て成長を続ける。「日本を代表する投手」を目指す右腕の2年目がスタートした…
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