日本ではキャンプが始まろうとしていた1月29日。イチローがマーリンズと契約した。そして現地時間2月24日、フロリダ州ジュピターでキャンプイン。3年ぶりの背番号「51」を背負い、新天地の若い選手たちの多いチームで、その動き、言動、ギアなどさまざまなパフォーマンスを見せ、41歳の年齢をはねのける存在感を放っていた。 文=笹田幸嗣 写真=小池義弘 オレンジのグラブにニュースパイクもお披露目
メジャー15年目、新天地での再出発。現地時間2月23日、イチローはフロリダ州ジュピターにあるマーリンズのキャンプ地に到着した。初めてのナ・リーグに身を置く2015年。その決意が伝わる出陣となった。
12年から続くオリジナルTシャツでのキャンプ地入り。4作目はマーリンズのマスコットであるカジキの被り物をつけたイチローが「まいあみ」と書かれたユニフォームを着用。キーワードは1月29日に行われた東京での入団会見での名文句がひらがなでフリーの字体で描かれていた。「おうえんしてくださいなんて〜いわないよじぇったい〜」
そして、背中は打って変わってゴシック体で「応援よろしくお願いします」。ナイスなセンスが光った新作をイチローは流暢に解説した。
「分かりやすかったでしょ。アイデアはもちろん僕ですけど、全部そうですよ。今までのTシャツも。あの字体をどうするかはいろいろ考えながら。いろいろ大変なんですよ。それ以外の解釈ができないくらい分かりやすいでしょう。それなりに歴史をつくってきたっていうか、その効果が出ましたね、今年は。大事ですね。そういうのはね。時間をかけるということは」
今季はメジャー15年目にして初めてのナ・リーグ移籍。その決意を表すかのように、練習では新作を次々と披露した。
一つ目はグラブ。マリナーズ、
ヤンキース時代と材質は変わらないが・・・
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