日米通算では史上6人目、プロ野球史上では53人目という2000安打の偉業を達成した福留孝介。中日、メジャー、阪神と違う環境の中で、自分を見失うことなく結果を残し続けた。そして、節目を終えた今、何を思っているのか――。 取材・構成=椎屋博幸、写真=松村真行(インタビュー)、前島 進(記録達成時) 周りの喜びが自分の喜びに
6月25日、広島対阪神戦(マツダ広島)の第3打席となった6回。二塁への内野安打を放ち、日米通算2000安打を放った。その直後、パネル&花束贈呈を受け、ファンに向けて会釈をしたが、そのファンやベンチを見て、福留は2000安打の重みを感じた。 ――実際に日米2000安打に到達しての現在の感想を聞かせてください。
福留 周りの方々のお祝いの言葉や、たくさん花などをいただきました。その言葉を聞いたり、花を見たりすると本当に2000安打とは、すごい数字なんだな、ということを実感しています。
――記録達成前まではどういう意識で試合に臨んでいたのでしょう。
福留 シーズン中ということもありますし、2000安打がそこまですごいことだという感じでもなかったんですよね。ただ、打った瞬間だけ、自分のために試合が止まってお祝いをしてくれた。そこで初めて、これまでと違う状況だったんだな、と思いましたね。
――2000安打目は、いい打球が一、二塁間に飛びました。しかし広島の二塁手の
菊池涼介選手が飛び込みグラブに当て内野安打に。2000安打はキレイなヒットが良かったのではないですか。
福留 結構いい打球だったんですよ。ただ飛んだ場所が菊池君のところで・・・
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