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データで紐解く!タイトルホルダー裏の裏

2016年首位打者 安定感を増した巨人・坂本勇人と“ボール球打ち”の天才 ロッテ・角中勝也

 

ペナントレースとは違い、セ・リーグが混戦となり、パ・リーグが独走となった。今回は両リーグの首位打者レースを振り返りながら、2人のタイトルホルダーの記録を分析する。

外角を克服した坂本


今季の坂本は飛距離も出てきた(23本塁打)。それだけしっかり振れているからだ


 今年のセ・リーグの打率レースは、春先はビシエド(中日)、菊池涼介(広島)らがトップ争いをし、その後、エルドレッド(広島)、坂本勇人(巨人)が競り、途中から抜け出したのが、山田哲人(ヤクルト)だった。最終的に2年連続でトリプルスリーを達成した山田は、一時、“三冠王+盗塁王”の快挙を成し遂げるのでは、とまで思われたが、故障もあって失速。7月に入って筒香嘉智(DeNA)が接近する展開となった。

 そして最後の勝者となったのが、8月3日にトップに立った坂本だった。8月の月間打率.391で2位以下を引き離すと、終盤、広島の“神ってる男”鈴木誠也の追い上げもあったが、.344で初のタイトルを手にした。坂本にとっては2 012年の.311以来の3割到達。チームV逸の悔しさはあるだろうが、近年は打撃不振に苦しんでいただけに、今後につながる大きな手応えとなった戴冠だったと思う。

 15年の数字と比較していく。前年に比べ、対左投手の打率が.261から.285となっているが、それ以上に顕著なのが・・・

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