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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「2019年、セ・リーグ順位予想」

 

中日・与田新監督の手腕が注目される


 今年のプロ野球は、セ・リーグでは阪神と中日が勝つと活気が出る。

 中日の新指揮官に就任した与田剛監督は、礼を尽くして私にも電話してきて「いろいろ勉強させていただき、ありがとうございます」と言ってくれた。私は「最初から優勝しようなどと考えるな。まずは選手を作れ」と伝えた。私が新監督に求めるのは「1年目は最低でも3位になります。翌年は2位、3年目に優勝。達成できなければ辞めます」と言い切れるだけの腹の括り方である。

 中日は、ドラフト1位の根尾昂をはじめ、このオフにいい素材を獲得した。あとは監督、コーチの腕次第だ。人間の能力というのはすぐに開発されるものではない。ある一定の時間、そして計画性が必要なのだ。

 中日といえば、落合博満監督が2000年代に黄金時代を築いた。

 落合という男は私も高く評価しているが、俺はこうして三冠王を獲ったという方法論を、もっと教えればいい。私は落合の次の高木守道監督時代に頼まれて中日の野手を教えたことがある。そのとき、落合監督時代を知る選手に「落合からは、いいことを教わっただろう?」と聞いたところ、練習しろと言うだけで技術的には何も教えてくれなかったという。落合監督の指導は古きよき昭和のやり方だ。もちろん私には落合の意図が分かる。結局、体ができていなければ教えてもムダだということなのだ。その考えは間違っていない。しかし、具体的にこうやれと教えて、一生懸命やらせたほうが早いのだ。

 落合も中日をあれだけ勝たせたのだから、今度は弱いチームに行って、勝たせたほうがいい。その結果、プロ野球のレベルは上がっていく。

 いまの球界は即席のいい選手を球団が用意してくれれば勝てるという監督ばかりだ。考え方自体、楽なほうへと流されている。いい選手は、集めるのではなく、作るべきなのだ。

 そういう意味で今季の巨人は興味深い。原辰徳監督は・・・

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