オリックスの新四番・ブランコがアーチを量産させる。2009年に来日すると
中日、
DeNAと渡り歩き、6年間で169本塁打を記録。来日1年目には39本塁打、110打点で2冠に輝くと、DeNAに移籍した13年には打率.333、136打点をマークし再び2冠王となった。今季から自身初のパ・リーグに移籍することになったが
「自分のやることは同じ。投手が変わっても今までのスタイルを変えずチームの勝利に貢献したい」と意気込みを口にする。
通算200本塁打は射程圏内だ。宮崎春季キャンプ前に行われた入団会見では「フルシーズンに出場できれば3割、40本、100打点はついてくると思っている」と自信を見せる。毎年のようにケガに泣かされ続けフル出場できたのは来日1年目だけだった(144試合)。それだけに今シーズンに懸ける思いは強い。オフは徹底した食事制限で自らを追い込んだ。母国・ドミニカ共和国では果物、サラダ、チキンなどのローカロリー食を取り、食後には30分のジョギングを連日繰り返した。脂肪を落とし筋力を維持するトレーニングを行い「力強さは感じている」と胸を張る。体重も8キロの減量に成功した。
森脇監督も早々にブランコを四番に指名。打線の核となる助っ人に「ケガさえなければ十分な働きを見せてくれると確信している」と期待を込めた。キャンプ中盤はあえてペースダウン指令を下し、積極的休養を取らすなどケガ防止に努めさせた。2月は実戦の機会を避け、3月に入りオープン戦に出場し状態はうなぎ登りだ。「優勝するためにオリックスに来た」。ブランコの号砲が森脇オリックスを勝利に導く。