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宮崎祐樹外野手・人一倍の“明るさ”でチームに追い風を

 



 「そろそろ30歳手前で周りから見られることも多くなる。自分はミスも多いけど、その後の姿勢が大事なんだと思う」。プロ5年目の宮崎祐樹は、はっきりと言い切った。昨年まではサインミスなどの凡ミスを繰り返し、もらったチャンスも自ら手放していた。背水の陣で挑んだ2015年。宮崎は一軍の舞台で恐れることなくグランドを駆けまわっている。

 開幕は二軍で迎えたが6月に入った交流戦でチャンスは巡ってきた。11日のヤクルト戦(京セラドーム)で一軍に昇格すると「一番・左翼」で即スタメン出場。初打席で右前安打を放つなど、4打数2安打1打点と結果を残した。その後も好調を維持し、7月1日現在で8試合に先発出場して30打数8安打、打率.267、7打点。だが、決してレギュラーに定着したわけではない。

 試合に出ないときは率先して声を出しムードメーカーとしてベンチを盛り上げる。「試合では全力疾走、カバーリング。誰でもできることを全力でやる。ベンチにいるときでも声を出すのも同じですね」。昨年までは坂口、平野恵らが中心となっていたポジションだが、2人はケガで二軍調整中。最下位に低迷するチームの雰囲気を変える宮崎の存在は大きい。福良監督代行は「ミスがあるのはこっちも分かっている(笑)。でもそれ以上にプレーと声でチームを変えようとしている。良い状態になっている」と評価している。

「今年はいろいろな考え方を持って試合に臨んでいる。チームにプラスになるなら何だってやる。今は毎日が楽しいですから」。ようやく迎えた自身の開幕。タフな体力と人一倍の明るさを武器に、オリックスを支え続ける。
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