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岡田雅利捕手・自らの居場所を築きつつある2番手捕手
正捕手として不動の地位を守る炭谷銀仁�討留△如�簡単に出場機会が巡ってこない2番手捕手という立場の中、着実に居場所を築いているのが岡田雅利だ。
最も存在感を示しているのが、雰囲気づくりだ。試合の戦況を見守るベンチ内での声出しは当然だが、さすが生粋の関西人。練習中や試合前のセカンドアップ時など、タイミングを見計らって笑いをとりにいき、場を盛り上げる。「あんなふうに常に周りを笑かせるのも1つの武器。うらやましい。人としてもそうですし、一野球人としてもすごく尊敬しています。一緒に一軍におるだけで、気持ち的にすごく楽になれます」。同じ捕手として、森も羨望の眼差しを向ける。
もちろん、キャラクターだけで一軍に居続けられるほど甘い世界ではないことは自身が一番理解している。だからこそ、今季は「結果」を自らに課している。しかし、6月24日のソフトバンク戦(西武プリンス)では、9回からマスクをかぶり、先頭打者に初球本塁打を被弾。29日の同カード(東京ドーム)では、今季初スタメンも勝利に導くことができなかった。
「もらった少ないチャンスを自分でしっかりつかまんと、終わってしまう」。さすがに危機感を感じたと話す。袴田コーチも「力は十分あるのだから、もう少しどっしりしたものを見せてほしい」と物足りなさを口にする。だが、一方で、
「ベンチでも、ミーティングでも、しっかりと勉強しているから大丈夫」と真摯な努力を認めてもいる。
夏場に入り、レギュラー陣の疲労を考慮した選手起用から、少しずつ出場機会が増えつつある。内容と結果で成長を見せ、どこまで炭谷を脅かす存在と成り得るか。今後の台頭が大いに期待される。
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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。
