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外崎修汰内野手・正遊撃手争いに名乗りを上げたルーキー

 



 いまだショートのレギュラーが定まっていないチームにおいて、新顔にチャンスが巡ってきている。

 イースタンでチーム最多の69試合に出場、打率.261、3本塁打、さらにリーグダントツの27盗塁(7月30日現在)と結果を残したドラフト3位ルーキーの外崎修汰が7月8日のオリックス戦(西武プリンス)で一軍デビューを果たした。

 6回、中村剛也の代走として初出場を飾り、8回に迎えた初打席でプロ初安打。25日の日本ハム戦(同)では初先発に応え、第1打席で本塁打。以後、4試合連続スタメン出場を果たした。外崎本人は「まだ緊張して自分本来のプレーができていない部分もある」と苦笑するが、それでも河田コーチは「積極的にやっている姿が良い」と評価。潮崎二軍監督も「来季レギュラーへの挑戦権は得たはず。若いし、足も速いし、チャンスは大アリ!」だと太鼓判を押す。背番号44は今後の野球人生を左右するビッグチャンスの渦中にいる。

 定位置奪取のためには、「守備でのスピード向上」が必須条件だと、自身も奈良原コーチも口をそろえる。二軍で取り組んできた“正確性”に加え、一軍では「特に二遊間だけに、スピード命のところもある。ゲッツーを取れるものが取れなかったりすると、流れも変わる」と奈良原コーチ。また、打撃に関しても、同コーチは「本塁打も出てパンチ力は十分。あとは変化球への対応をこれから勉強する必要がある」と課題を口にする。

「今はまだ精神的にも、身体的にもしんどいですが、ここが日本野球界のトップレベル。そこで野球ができて毎日幸せ。その中で自分のプレーが通用するように努力していきたい」。笑顔が魅力の好青年が正遊撃手争いに名乗りを上げる。
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