大きな1歩を踏み出した。ドラフト3位の
床田寛樹が4月12日、東京ドームでの
巨人戦でプロ初勝利を挙げた。
7回5安打5失点。「助けてもらって勝つことができました」と野手陣に感謝したが、巨人戦でプロ初勝利をマークした意味は大きい。ジョンソンが離脱し、先発ローテーションで唯一の左腕。待望の日本人左腕だけに、チームからかかる期待も大きい。
テンポの良い投球が光った。投球間隔ももちろん、ボール先行になる場面も少なかった。右打者の内角に臆せずに投じ、ナチュラルにカットボールの軌道を描く直球、スライダー、大きなカーブを投じる。左打者には内角へのチェンジアップが有効球となった。8奪三振が幻惑の証拠。一方で7回97球の省エネ投球も光った。ドラフト1位の加藤に次ぐ、
広島での新人勝利。「内容は全然違うけど。とりあえず並べたことはよかった」と笑った。
緒方監督は期待を込めて続投させた。5点をリードしていた5回に3失点。2点差に迫られたが投げさせた。試合後は「あの3点がなかったら完投ペース。こっちとしては引っ張って、見てみたかった。その先の投球をね。彼はそこで崩れることなく見事に投げ切った」と評価した。床田は今後に向け「次は自分の力で勝ちたい。本当に野手の皆さんのおかげで勝てたので」と意気込んだ。
しかし20日に左ヒジ内側筋筋挫傷で登録抹消。1日も早い回復、復帰を目指してほしい。