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巨人 村田修一・チームを救う男、村田

 


 村田修一がギアを上げる季節が来た。三塁にマギーが加入したため、今季は代打要員と阿部が休養日の代役がメーンだったが、ついに出番がやってきた。

 チームは交流戦最後の2カードを5勝1敗で締めたが、大黒柱の阿部が6月18日のロッテ戦[東京ドーム]で頭部付近への投球をかわして転倒した際、右ヒザを負傷。翌19日に出場選手登録を外れ、前半戦の復帰は絶望的とみられる。そこで村田だ。開幕からチーム最多の10本塁打、38打点で引っ張った主砲の離脱に代わる一塁の先発として期待され、「阿部さんが帰ってきたときに、『村田をどこで使おうか』と困るぐらいの仕事をしたい」と誓った。

 自他ともに認める夏男だ。2008年7月(横浜時代)、13年7、8月に月間MVPを獲得。13年8月はセ・リーグ記録となる月間46安打を量産している。「夏は毎年いいからね。寒いより暑いのがいい」と自身も好相性を認めている。

 原点は大学時代にある。日大に通った4年間、リーグ戦のない8月は名物の“青森・三沢キャンプ”でしごかれた。約10日間、毎日午前8時から午後6時ごろまでの猛練習。夜は山中にある練習施設に併設されていた合宿所の部屋に5〜10人で雑魚寝。ぎゅうぎゅう詰めの空間で、「むちゃくちゃ暑いんだよ」という厳しい環境下で、暑さに負けない心身を鍛えた。

 DH制のあった交流戦では、3試合連続本塁打をマークするなど打力は健在。チームを救うべく男・村田が立ち上がる。
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