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楽天・銀次 悲願のタイトル獲得を目指す

 

夏場に入り、一気に打撃の調子を上げている銀次


 悲願のタイトルに、手が届く位置につけている。銀次は8月12日終了時点で打率.317。パ・リーグ3位につけ、トップの秋山を追いかけている。2014年には打率.327をマークしながら、オリックス・糸井に4厘差で敗れ首位打者を逃した。最高のシーズンにするため、チームの優勝と初の個人タイトル獲得へ必死に走り続けている。

 交流戦後、一気に打率を上げてきた。交流戦終了時には.294。しかし、リーグ戦再開までの4日間を有効に使い打撃フォームを見直した。「少しがに股にしたほうが、自分の体を生かしたバッティングができる。体も大きく使えて、ボールに入っていける。素直なバッティングができている」。7月は打率.364。勝負の夏へ、上昇気流に乗ってきた。

 チームを支えながら残している数字に意味がある。球宴期間に藤田が腰痛で離脱すると、後半戦はすべて二塁でのスタメン。さらにペゲーロ、岡島ら主軸が故障離脱すると、7月28日のオリックス戦(ほっと神戸)ではプロ12年目で初めて四番に座り、オリックス先発・金子から同点の右越え3号ソロまで放ってみせた。

 8月2日の西武戦(メットライフ)は二番で起用されるなど、チーム事情から多くの役割を期待されている選手会長。「(四番は)4番目という意識。自分たちの野球を、強い気持ちでやるだけ」。激しく優勝を争う中で、価値あるヒットを積み重ね、一歩ずつ初タイトルを目指して進んでいく。

写真=高塩 隆
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