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阪神・中谷将大 クリーンアップの座をつかむ/どうなる?契約更改

 

今季20本塁打を放ち契約更改も大幅アップが見込まれる中谷。来季へさらなる飛躍をめざし、打撃で調子のムラをなくし自分の打撃を完成させようと秋季キャンプでバットを振り込んでいる


 今オフの契約交渉で年俸の大幅アップが見込まれるのは長打をアピールした中谷将大だ。

 生え抜きでは06年濱中治以来の20本塁打をマーク。7年目でもっとも活躍したシーズンだった。中谷の契約について球団関係者は「来シーズンへの期待料も含めてはね上がるだろう」と予測した。

 1年前は700万円から1200万円で更改。本人は「ホームランを最低2ケタは打ちたい」と抱負を語ったが、それを実現させた。球団側からの条件提示を受け入れるだけの今までと違い、今回は胸を張ってテーブルに着いて主張ができる。

 そこで一軍で実績を残した今回の契約交渉では、3倍増までの駆け引きになるとみられる。今回の大幅アップとともに、来シーズンに向けてクリーンアップの座を確固たるものにすることが求められる。

「昔は本当に毎打席ホームランを打ちたいと思っていました。でも今はそういう気持ちではないんです。その状況に応じた打撃をしないといけないと思っています」

 秋季キャンプで金本監督は「技術的にはテークバック、ステップの間をとること。精神的にはどこまで真剣に取り組めるかだ」と課題を授けた。

 来シーズンは外野手としての起用が基本線になっている。持ち前の長打力に確実性が備われば鬼に金棒だ。

 中谷は「まだまだ調子のムラがあるが、走るほうでも、打つほうでも、守るほうでも貢献できる選手になりたいです」と実りの秋にするつもりだ。

写真=BBM
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