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ロッテ・成田翔 3年目のブレークへ/飛躍の1年を誓う

 

まずは初勝利を通過点にさらなる成長を誓う成田


 プロ3年目を迎えた成田翔に大きな期待が寄せられている。昨季は一軍デビューを果たしたものの初白星をつかむことはできず、「経験できたことは大きかったが、勝てなかったことが一番悔しい」と今季に向けて燃えている。

 秋田商高から入団し、1年目は主に体づくり。2年目の昨季、二軍で先発ローテーション入りすると、19試合に登板して3勝3敗、防御率3.05でイースタン・リーグ優秀選手賞を受賞した。将来性豊かな左腕はシーズン終盤で一軍でのチャンスをつかみ、初昇格した9月6日の西武戦(メットライフ)、1点を勝ち越した延長10回に初登板。初セーブこそ逃したが初ホールドをマークした。

 同29日にはオリックス戦(ZOZOマリン)で初先発。2度の先発を含む4試合で0勝2敗、防御率4.38だった。22歳にしてエース級の働きを見せるチームの先輩・二木康太はプロ2年目で一軍を経験し、3年目で初勝利から7勝とブレーク。成田もしっかりと「二木の道」を歩んでいる。

 制球面の向上へ、今オフには自ら頼んで巨人田口麗斗に弟子入り。自身と同じく小柄な左腕という共通点があり、抜群の制球力を誇る2学年先輩から少しでも吸収しようと必死の日々を過ごした。「まず初勝利して、それを達成してからいろいろな目標を立てていきたい」と目を輝かせる成田。チームは先発左腕が不足しているだけに、チャンスは必ず来る。色白イケメンの19歳はすでにトップ級の人気を誇っており、大ブレークの可能性を秘めている。

写真=BBM
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