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日本ハム・田中賢介 代打の切り札としての新境地/いぶし銀の輝き

 

今シーズンは若手の台頭でスタメンで出ることは少なくなったが、経験豊富なベテランらしい勝負強さはまだまだ健在だ


 プロ17年目の大ベテランが本来の輝きを取り戻しつつある。きっかけは、6月22日の楽天戦(楽天生命)。田中賢介は3点を追う8回一死一塁で代打起用され、しぶとく右前打を放った。代打では16度目の打席で2安打目を記録して好機を広げ、続く西川遥輝の同点3ランを呼び込んだ。チームも粘って延長戦で勝利した。

 仙台での快音を起点に勝負強さがよみがえった。特に印象的な活躍を見せたのが球団初の沖縄開催となった6月27日のソフトバンク戦(那覇)。1点を追う9回二死一、二塁で同点適時打を放った。抑えの森唯斗を相手に8球粘って仕留めきった。勢いに乗ったチームはサヨナラ勝利。試合後は興奮気味にお立ち台に立った。「1月に宮古島で自主トレをしているのですが、今日はその応援団の方たちも来ていたので良かったです」と白い歯がこぼれた。

 今シーズンは開幕から苦しいスタート。基本的に代打の切り札としての出場が続いたが、初めて代打安打を放ったのは14度目の起用となった5月30日の巨人戦(東京ドーム)だった。ただ、気持ちは切れてなかった。「今までが打てなさ過ぎた」と、前向きに日々の練習にも取り組んできた。代打で4戦連続の安打をマークするなど、メジャーも経験したヒットメーカーが本領を発揮し始めた。

 熾烈な優勝争いを繰り広げるチームにとって、百戦錬磨のベテランの存在はまだまだ欠かせない。

写真=BBM

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