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広島・フランスア 練習生からブルペンの救世主に/助っ人選手通信簿

 



「救世主」と書いて、ヘロニモ・フランスアと読むのかもしれない。カープ投手陣にとって、それほど大きな存在に急成長した。3月上旬まで練習生だった左腕が、今は大車輪の働きでブルペンを支えている。

 5月21日に育成から支配下登録された。ウエスタン・リーグでもそうだったように、一軍デビューは先発。同26日の中日戦(マツダ広島)は4回3失点で黒星となった。3回まで毎回失点。すべて先頭打者を出塁させた。「調子は悪くなかった。(球が)甘かった」と二軍降格に肩を落とした。半月後、2度目の先発も2敗目を喫した。

 光が差し込んだのは6月26日の巨人戦(同)。5回無失点の好救援で初勝利を挙げた。「最高。自分の夢だった。何勝もできるように頑張りたい」。その後はリリーフで信頼を勝ち取っていった。そしてセットアッパーに昇格。8月29日の巨人戦(東京ドーム)では、初セーブも記録した。

 8月はフル回転だった。月間18試合登板は、2リーグ制後では1956年9月の稲尾和久(西鉄)と2013年5月に益田直也ロッテ)がマークしたプロ野球記録。「神様、仏様」と呼ばれた鉄腕に並んだ。この活躍で月間MVPも獲得。

 ドミニカ共和国のカープアカデミー出身。疲れはあるようだが「ダイジョウブ」と簡単な日本語なら話せる。緒方監督も「記録どうこうより、チームの勝利に貢献する投球を続けてくれているのは頼もしい」と期待を寄せる。

写真=BBM

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