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【社会人 Amateur】

第6回東アジア選手権日本代表
初の正式競技で迎える東アジア王座決定戦

好投手を軸に金メダル狙う

 10 月6日から中国・天津で開幕する、第6回東アジア競技大会へ向けた日本代表の合宿が9月27日から、神奈川県川崎市内で行われている。

 合宿では28日に社会人・JX-ENEOS、29日には社会人1年目選抜との練習試合が行われ、日本代表の投手陣が躍動した。

 今大会でエースとして期待を集めているJR東日本の191センチ右腕・吉田一将(日大)は、JX-ENEOS戦の9回に登板し1回を無失点。「いろいろなチームの選手が集まっているので新鮮。自分の投球をすれば結果がついてくると思います」とエースとしての自覚を漂わせた。指揮を執る小島啓民監督も、「先発として考えている」と期待を寄せ、チームの中心となることが予想される。

 吉田の存在は、ほかの投手陣にも好影響を与えている。JX-ENEOS戦で先発した富士重工業の右腕・東明大貴(桐蔭横浜大)は、4回を投げて無失点と好投。この日は最速146キロの直球を軸に、カーブ、フォークなどの変化球を低めに集めたが、「まだまだ吉田や浦野(博司、セガサミー)のレベルに達していない」と厳しい表情を見せた。翌日の社会人1年目選抜戦では、9回に登板した東京ガスの石川歩が自己最速タイとなる150キロをマーク。仕上がりの良さをアピールし、「スピードが出ると燃える。もっとアピールしたい」と目を輝かせた。

 そのほか、都市対抗MVPのJX-ENEOS・大城基志(名桜大)、JR九州のベテランサイド右腕・濱野雅慎(国士舘大)ら、多士済々の顔ぶれが並ぶ今大会の投手陣。小島監督は「守り勝つ野球が日本のスタイル。投手陣を軸に、失点が少ない試合をつくりたい」と、初めて正式競技として採用される今大会での金メダル獲得へ意欲を見せた。

▲日本代表を率いて3年目を迎える小島監督[左端]。強力な投手陣を軸に「もちろん、優勝を狙う」[写真=大泉謙也]

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