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第46回明治神宮野球大会

 

春コールド負けの早大に秋は1点差惜敗と善戦した理由


 チームの伝統を築き上げていくのは、レンガを一つずつ積み上げていく作業に似ている。今年の上武大の戦いを見て、そう感じた。

 上武大は6月の大学選手権準決勝で、早大に2対11と7回コールドで敗れた。大会最多タイの20安打を浴びての大敗だった。

 チームは、「早稲田ともう一度やりたい」と再スタート。中稔真主将(4年・須磨翔風)は「技術では早稲田が上。自分たちが勝てるのは、全員で一つになる力と、絶対に負けないという熱い気持ちだ」と確認。春は早大に圧倒され、自分たちの力を発揮できなかったことから、「やれることをやって、恐いものは何もないという心理状態で早稲田との試合を迎えよう」と、厳しい練習に耐えた。また、自分たちで決めた規則を守ることを徹底し、210人の部員一人ひとりが「どうすればチームが良くなるか」を考え続けた。

 秋のリーグ戦では9勝3敗、勝ち点4で3季連続27度目のリーグ優勝を果たした。関東地区大学選手権の初戦(対東京情報大)では8回に勝ち越し、7対6で勝利。創価大との準決勝では5回に3点を先制。相手の反撃を振り切って(3対2)3年連続での神宮大会の出場権を得た。

 創価大戦後、谷口英規監督に、接戦での粘り強さはどこからくるのかと聞いた。指揮官は・・・

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