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第42回社会人野球日本選手権

加賀美希昇&猿渡眞之 2日連続での快挙!!ノーヒッター誕生秘話

 

超省エネ投球で見せた元プロのプライド


加賀美は桐蔭学園高、法大を経て11年ドラフト2位でDeNAに入団した。プロ在籍5年間で通算5勝。15年に戦力外通告を受け、今年からJR西日本でプレー。JR東日本東北との2回戦で大会史上2人目のノーヒットノーランを成し遂げた/写真=石井愛子


 大会史上2人目の快挙にも、加賀美希昇は淡々と投球を振り返った。

「カーブやチェンジアップの遅い球(100キロ台)でカウントを整えられたのがよかった。ストレートはイン(内角)とアウト(外角)にきっちりと投げ分けられた」

 2009年に木林敏郎(三菱重工神戸)が記録して以来のノーヒットノーランだ。打者29人。許した走者は死球と野手の失策による2人だけ。86球の超省エネ投球だった。

 元プロ――。15年限りでDeNAを戦力外となり、今シーズンからJR西日本でプレーする。「プロで故障したわけではなく、体は元気だったので野球を続けたかった」。加賀美は今でも、元プロのプライドは「ゼロではない」という。ただ、「決して上から(目線)ではない」。プロ時代は150キロに迫る直球が「最大の武器」だと自負していた。だが、自身初の社会人野球を経験して・・・

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