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第29回ユニバーシアード競技大会

津森宥紀(東北福祉大)と中川圭太(東洋大)が特長生かし猛アピール

 

写真=大賀章好

東北福祉大・津森は強打者が顔をそろえる国際大会では、その変則投法が大きな武器となるはずだ


「侍ジャパン」入りをかけた右サイドハンドと右の大砲に注目


■WBCでも証明された変則投手の重要性

 春の開幕前の調整期間にもかかわらず、若き侍ジャパン候補たちは代表入りをかけ、全力でプレーした。

 3月21日から23日まで行われた侍ジャパン大学代表選考合宿(神奈川県平塚市ほか)には31人の候補選手が参加。22日には社会人・JFE東日本と2試合のオープン戦を戦った。そこで結果を出し、特にアピールした選手が2人いる。

 投手では、東北福祉大の右のサイドハンド・津森宥紀(2年・和歌山東高)。東北福祉大では1年春から救援を務め、イニング数を上回る三振を奪っている投手だ。昨夏には第40回日米大学野球選手権に出場する侍ジャパン大学代表選考合宿に招集されたが、代表入りは逃している。

 WBCなどで牧田和久(埼玉西武)や秋吉亮(東京ヤクルト)が実証しているように、変則投法の投手は国際大会で武器になる。高めに浮き上がるような速球は特に有効だ。侍ジャパン大学代表を率いる善波達也監督(明大)は、21日のブルペンで津森にその球を意識させた。22日、津森は第1試合の延長10回にマウンドに上がると、1イニングを完璧に抑えてみせる。先頭打者を低めのスライダーで打ち取ると、次打者には高めの直球でファウルを打たせた後、138キロの外角低めの直球で空振り三振。3人目も134キロの内角高めの直球で空振り三振に仕留めた。善波監督は高めをうまく使った投球について「ブルペンでやっていることが実戦でもできていた」と満足そうに話した。

野手のメンバー入りの条件は「複数ポジション」


東洋大・中川は東都大学リーグでも「勝負強さ」は実証済み。右の大砲は貴重な存在である


 打者では、東洋大で四番を打つ中川圭太(3年・PL学園高)。バットコントロールが巧みな右の中距離打者だ。勝負強さには定評があり、昨秋は東都リーグで2位タイの11打点をたたき出している。中学時代にAA代表としてU16世界選手権で3位となった経験があり・・・

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