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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2013

渡邉貴美男[二塁手・JX-ENEOS]

 

社会人NO.1チームを縁の下から支える小さな主将

51年ぶりの都市対抗連覇を達成したJX-ENEOS。
社会人屈指の選手層を誇る強豪チームを束ねたのが、今季から主将に就任した渡邉貴美男だ。
国学院大時代は、主将として同校を創部初の東都一部リーグ優勝へ導き、社会人でも入社1年目から定位置を獲得し、大きな勲章を手にした。
憧れであるプロの舞台へ、“裏方”に徹した小兵内野手はその夢をあきらめていない。




何もしないキャプテン

 背丈の倍近くもあろうかという金色の黒獅子旗を掲げたJX-ENEOSの主将・渡邉貴美男は、ガラガラにかすれた声で51年ぶりに成し遂げた都市対抗連覇を振り返った。

「全試合でENEOSらしさが出せたと思います。ウチは我慢比べでは他チームより場数を踏んできているだけ、絶対に負けない自信がありました」

 確かに今夏の第84回都市対抗野球大会では、「我慢比べ」という言葉がふさわしかったかもしれない。1回戦のNTT西日本戦では2点のビハインドを引っ繰り返し、延長サヨナラ勝ち。続く2回戦・JR北海道戦、準々決勝・東京ガス戦でもそれぞれ試合序盤に2点、3点のリードを許したが、ここぞの集中力でゲームをモノにしてきた。

 社会人3年目、今季から新主将に就任した渡邉は自チームの強さについてこう話す。「選手一人ひとりが・・・

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