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本誌編集長コラム

優勝へ奮闘するベテラン

 

 今年でプロ24年目、41歳の三浦大輔DeNA)が開幕先発ローテーションに残りそうだ。昨年も5勝をマーク、精緻な投球術は健在で三浦がどれだけ勝ち星を積み重ねることができるかが、チーム浮沈のカギを握るだろう。

 背番号18はとにかく一生懸命だ。マウンド上の姿から「何となく投げている」という感じは一切、見られない。昨年、三浦に話を聞いた際には次のように語っていた。「必死に魂を込めて1球1球を投げ込んでいるだけなんですよ。確かに打たれることもたくさんあります。失投もありますけれど、本当に気持ちを入れていますから」

 手を抜いて投げたことなんて1球もない、と言い切れるのが、40歳を超えてもマウンドに立ち続けていられる理由の一つであるのは間違いない。

 苦境に陥ることもある。そんなときでも「野球をやり続けたい」という気持ちで踏ん張る。「ファームに落ちたときも、あきらめたら終わり。まだ、目標も、夢もあるから練習するしかありません」

 当然、1998年以来の優勝を味わいたい。頂点に立つために、ベテラン右腕が全身全霊を傾けるペナントレースがもうすぐ始まる。
野球の風

野球の風

週刊ベースボール編集長の編集後記。球界の動きや選手に対して編集長が思いをつづる。

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