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坂本誠志郎

Vol.35 坂本誠志郎[明大・捕手]
指揮官も認めた「ユニバーシアードMVP」

 

韓国・光州で行われたユニバーシアードで、侍ジャパン大学代表の正捕手が、初の金メダル奪取の立役者となった。明大では1年秋からマスクをかぶり、ジャパンを率いた捕手出身の善波達也監督からも「MVP」の活躍ぶりと全幅の信頼を得ている。2015年ドラフトでNo.1捕手だ。

 東京六大学の明大で1年秋からレギュラーマスクをかぶり、神宮での経験を多く積んできた。日本代表の正捕手としてもレベルの高い投手と組み、今夏のユニバーシアードでは記念ダルを獲得。侍ジャパンを率いた明大・善波達也監督はMVPの一人に挙げたという。今年の大学生捕手はドラフト候補が少ないだけに、秋の結果次第では、指名順位が上がってもおかしくない素材と言える。

 これと言ってクセのない打撃フォーム(8.0)をしている。軸足の右足に体重が乗り切れずにスイングが波を打ったり、力強さは物足りない部分があるが、走者を置いた場面では初球から積極的にスイングできる。チャンスでの勝負強さを感じる。右打ちもうまく、走者を進めるべき場面では確実に右方向へゴロを打つ技術も持っている。今後はスイングスピードを上げていくことを意識して、練習に取り組んでもらいたい。



 選球眼(7.5)はまだ粗さが目立つ。両コーナーの見極めが甘く、ボール球に手を出してしまうシーンもある。自分としてのストライクゾーンの把握をして、選球眼を磨いてもらいたい。捕手守備(8.0)の能力は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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