週刊ベースボールONLINE

丸子達也

Vol.36 丸子達也[早大・内野手]
パワー満点の不動の四番

 

高校通算46本塁打を放ち、早大でも早くから活躍が期待されたが伸び悩んだ。3年秋までは主に代打での出場が続き、リーグ戦通算3安打。今春から早大を率いる高橋広監督(前鳴門渦潮監督)の就任が転機となり、不動の四番でリーグ優勝と3年ぶりの大学日本一に導いた。大器晩成の大砲にプロも注目している。

 広陵高時代から大型野手として注目された大砲。早大では3年時まで伸び悩み、出場機会が少なかったが、最終学年となった今春の東京六大学リーグ戦で才能がようやく開花。ともに初の首位打者、ベストナインを獲得し、ネット裏のスカウトも目を細める活躍ぶりだった。

 打撃フォーム(8.0)は高校時代からいい形をしている。コースごとにバットがスムーズに出るし、芯でとらえる技術も持っている。課題を挙げるとすれば軸足となる左足にタメが欲しい。上体の使い方は申し分ないだけに、下半身が使えれば打球はもっと速くなるし、飛距離も伸びる。馬力のある体をしているから、インパクトの力を強くする意識を持って練習に取り組んでもらいたい。



 左右の見極めが良く選球眼(8.0)はまずまずと言える。追い込まれた後の低めに沈む変化球の対応など、まだ改善しなければならない点はあるが、自分のストライクゾーンを把握できていることが、高い打率を残せた要因だと思う。内野守備(7.5)は弱さが見える。打球に対する一歩目のスタートが遅いので、動きだしをよくするために低い姿勢から素早く動くことを繰り返し練習する必要がある。一塁手はバント処理のほかにも「3-6-3」の併殺プレーができないと厳しい。

 もともと足は速い方ではないので走塁(7.0)は課題が多い。盗塁ではなく・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング