サイドハンドから繰り出す直球は140キロ台後半を計測。その素材は青学大時代から高い評価を受けていたが、大学時代は故障に泣いた。JR東日本に入社した昨年から、リリーフで経験を積み、都市対抗、日本選手権の二大大会でも登板。今年の都市対抗でも抑えで登板し、抜群の安定感を発揮している。

　青学大時代から力強い球を投げていた本格派右腕。サイドスローでも球威で打者を押し込めるのが一番の特徴だ。社会人ではショートリリーフに加え、長いイニングを投げる経験を積んで、順調に成長をしている投手。都市対抗予選や都市対抗など、緊迫した試合を任されるなどチームの大黒柱的存在になった。

　投球フォーム(8.5)は横手投げで球の出所は打者から見にくい。軸足となる右足のタメが少し甘い部分があり、一本調子になって崩れることもあるが、腕の振りは素晴らしいものがある。投げ急がずに、もう少し間を意識したフォームになってくれば、打者にとってもっと嫌らしい形になる。



　一番の持ち味はストレート(9.0)。打者の胸元へどんどん投げ込めるし、ズドンと来る球質。横からの角度もあるだけに、内外角の出し入れで勝負できる。プロでも横手から球威で押し込むタイプの投手はいる。空振りも取れるし、内野ゴロでの併殺も狙えるほどの威力がある。現時点では短いイニングを任せる方が、使い勝手は良さそうだ。

　変化球(8.5)は・・・