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第32回 一流のイベントとは?――腰の据わった思想が込められていることが重要

 

 アマ野球を統括する国際野球連盟(IBAF)が2015年秋に予定する、国・地域別対抗戦「プレミア12」の第1回大会の開催地が、台湾になることが固まった。IBAFのリカルド・フラッカリ会長は6月2日、台北市内で記者会見を開き、「第1回大会は99.9パーセント台湾で行う」と表明。20年の東京五輪で野球が競技に復帰した場合、19年の第2回大会を五輪予選とする考えも示唆した。

 プレミア12はアマ中心のワールドカップ(W杯)に代わり、プロも参加する大会として、4年に1度開催される予定だ。IBAFはメジャー・リーグ機構(MLB)主催のワールドベースボールクラシック(WBC)を「世界一決定戦」と認定し、WBC開催の中間年にプレミア12を行うことを決定。一流のイベントに育てようと、プロ・アマの最高峰での連携が進んでいる。

 プレミア12は当初、IBAFの意向もあり、集客が見込める日本での開催が検討されていた。日本野球機構(NPB)は代表チーム「侍ジャパン」の常設化を決め、それを軸とした収益事業を展開しようとしている。NPBは「侍」事業の一環としてのプレミア12の日本開催を望んだが、権利問題などでIBAFと交渉が決裂。台湾との共催案も持ち上がったが、最後は「侍」事業が関与しない台湾単独開催に決まったという経緯がある。

 関係者の話を総合すると・・・

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