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Vol.37 長谷川拓真[国際武道大・内野手]
可能性秘めた大型二塁手

 

この春、千葉県大学リーグの首位打者、ベストナイン、そしてMVPに輝き、大学日本代表にも選出された国際武道大の主将・長谷川拓真。強打の二塁手として輝きを放ち、進化を続けている彼の魅力は、並々ならぬ努力と強いハートにある。
取材・文=大平明 写真=斎藤豊

▲180センチ近い長身の大学生内野手。プロでも手薄になりがちなセカンドというポジションもあって、スカウトから注目を浴びる



リーグ優勝にMVP獲得とタイトルを総ナメ


 今春の千葉県大学リーグで優勝を果たした国際武道大で、主将としてチームをけん引する長谷川拓真。打率.408の好成績を収め、首位打者とベストナインを獲得。さらに最優秀選手まで受賞する大活躍を見せたが、好調だった要因はどこにあったのだろう。

「三振が減って、追い込まれてからもヒットが打てるようになったからだと思います。低めのボールの見極めもしっかりでき、自分の狙い球を待てるようになった。技術面よりも打席に入るときの心構えとか、内面の部分が大きく変わりましたね」

 7月には大学野球の日本代表に選ばれるなど、着実に経験を積んでいる長谷川に対し、指導する岩井美樹監督に評価を聞いた。

「セカンドにしては体格が良いし、ヒットを打つのがうまい。右打者で右方向にロングヒットも打てます。守備は見てくれは悪いですが、球際が強いのでエラーをしない。大学で順調に伸びている選手ですね。ただ、彼が持っている潜在能力からすれば6割くらいしか出せていないと思うので、まだまだ発展途上です」

バントのうまい二番打者から強打の四番へ華麗なる転身


 中学時代の調布シニアで投手から内野手にコンバートされ、東海大菅生高で二塁手としてプレーしていた長谷川だが、当時の姿は大型内野手として期待されている現在とは、かなりかけ離れていた。

「いわゆる“ザ・二番セカンド”みたいなタイプでした。体の線が細くて、とてもじゃないですが大学で四番を打つキャラクターじゃありませんでした」

 そんな長谷川の転機は・・・

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