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「対決」で振り返るプロ野球80年史

第39回 大逆転4連勝の西武 vs あと一歩まで行くも惜敗の広島

 

4タテ敗戦の前評判なんてクソくらえ!一気に王手をかけた広島


 1986年のペナントレースは、両リーグともに新監督率いるチームが優勝した。セ・リーグは阿南準郎監督の広島、パ・リーグは森祇晶監督の西武が、それぞれ優勝した。

 広島は終盤に、連勝街道を突っ走り、巨人を逆転、5度目のV。西武は、夏場の8月を17勝6敗3分のハイペースで乗り切ったのが大きく、最後は近鉄との競り合いを制した。西武となってから4度目の優勝を果たした。

 実を言えば、この年は、V争いよりも、1人の高校出のルーキー一塁手にプロ野球ファンの視線は引きつけられていた。その名は、清原和博(西武)。新人最多タイとなる31ホーマーを放ち、打率も.304。ルーキーの3割30発は、あの長嶋茂雄(巨人、58年に29本塁打、打率.305)でさえなしえなかった快挙。PL学園高時代の甲子園のスーパースターは、プロでも1年目から大スターとなった。

 前年に続いての連覇。その清原が四番を打つ打線と投手陣のバランスも良い西武が、日本シリーズの下馬評では広島を圧倒していた・・・

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「対決」で振り返るプロ野球80年史

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「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

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