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各球団の将来を担う若手有望株を直撃するインタビュー。第4回は守備力に定評のあるオリックス期待の外野手・駿太だ。2011年に高卒新人外野手では52年ぶりとなる開幕スタメンデビューを果たしながら、なかなか一軍に定着できずにいたが、昨季は自己最多の117試合に出場。激しい定位置争いを繰り広げる外野の中で、今季は立場を高めることができるか。飛躍の年から勝負の年を迎える駿太の今に迫った──。
取材・構成=三橋祐子 写真=前島進、湯浅芳昭

自分の生きる道

──4年目のシーズンを迎えました。現在の調子はいかがですか。

駿太 勝っているゲームで終盤に守りに行ったり、負けているときでも代走に出たり、自分の役割はしっかりと果たせていると思います。

──キャンプ中に、今までは「緊張することの方が多かったけれど、今年は開幕を控えてワクワクする」とおっしゃっていたのが印象的でした。

駿太 正直、もう少しオープン戦に出てスタメンを勝ち取りたかったのですが、実績のある選手が多い分、なかなか出る機会ももらえず……。でも、気持ち的には今でもワクワクしていますよ。役割が分かったうえでゲームに入っていけているので、気持ちに余裕もありますし、今日はどんなプレーが起きるだろう?とか、いいプレーをしたいなとか。

──谷佳知選手、鉄平選手ら実績のある選手が加入し、外野の定位置争いはより激しさを増しています。

駿太 実績というのはその人が努力して積み重ねてきたもので、越えられないカベですからチャンスを待つしかないというか……。もちろん負けたくはないですしスキがあれば行きたいと思っているので、いつでもパッと行けるように今は準備するだけです。「駿太、スタメン行くぞ」と声が掛かったときにグッと差し込まれないように、「よっしゃ」と思えるように準備していきたいです。

──今までは、心が差し込まれてしまうこともありましたか。

駿太 正直ありました。昨年からは、役割ができた分、気持ちの余裕ができてきましたが。ただ、守備固めや代走という役割だけで満足していてはいけない。レギュラーもあきらめたわけではないですし、いつでもスタメンで出たいという気持ちはあるので、そのために与えられた役割をしっかりと果たしたいです。

▲声が掛ったときに「よっしゃ」と思える準備をしていきたいと話す駿太



──先ほど、「実績は越えられないカベ」とおっしゃっていましたが、目の前に大きいカベが立ちはだかったときは、どう向き合っているのでしょう。

駿太 あまり先のことは考えず、目の前のことだけに集中します。一個ずつやっていけば大きなカベでも越えていけると思うので。
プロスペクトインタビュー

プロスペクトインタビュー

各球団の将来を担う若手有望株へのインタビュー。現在の不安や将来への希望が語られます。

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