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有望若手インタビュー

ソフトバンク 飯田優也 大きな可能性を抱く大型左腕

 

2013年に育成ドラフトで入団した左腕が今年5月11日、支配下登録された。6月9日には初めて一軍に昇格し、ここまで6試合に登板した。5試合目の先発でようやくプロ初勝利をゲット。身長186センチから投じる球質に大きな可能性を感じさせている。
※成績、記録は7月31日現在
取材・構成=菊池仁志 写真=太田裕史、湯浅芳昭

自分のパフォーマンスを100%出し切ること


自身の投球を冷静に振返る飯田投手



──7月30日の楽天戦(山形)で6回無失点の好投。5試合目の先発登板でついに初勝利を手にしました。

飯田 勝ちたいという気持ちはずっと持っていましたけど、しっかり自分が投げたことによって結果はついてくるものだと思っていたんです。(7月30日の)楽天戦は、今までの中で一番いいピッチングができたと思います。とにかく無我夢中で投げました。ムダな四球も出さなかったし、何より野手の皆さんに助けてもらった初勝利でした。

──日々、進歩は感じていますか。

飯田 投げるボール自体は自分ではすごく良い球が投げられるようになってきていると感じています。ただ、試合の展開の中で、内容に課題がありますね。(7月22日の)ロッテ戦(北九州)などは点を取ってもらった後に失点したり、節目の5回にバタバタした投球をしてしまったりと、安定感に欠けたフラフラしたピッチングをしてしまうことがありました。

──落ち着いたマウンドさばきが特徴です。

飯田 そうですね。1試合1試合、経験を積むことによって少しずつ落ち着いて投げられるようになっています。だんだん自分のボールが出てきているように感じています。

──飯田選手の投球を見ているとカウントが悪くなったときの対処が課題かと思うのですが。

飯田 ロッテ戦の5回も先頭打者を四球で塁に出してしまって、それが結果として失点につながってしまったんですけど、四球を出したことは反省として、ただそれはボールを操れなくて出したものではなく、打者と勝負した結果としてのものだったんです。そこでしっかりと切り替えられれば良かったんですけど、失点してしまったんで、そのあたりが課題としてありました。楽天戦はその点で改善がありましたね。

──ここまでは初勝利を挙げた楽天戦の6イニングが最長です。

飯田 次の回を任せてもらえるだけの信頼を得ていないのが悔しいですよね。もっと長いイニングを任される信頼を勝ち取れるように、今後、良いピッチングを続けていきたいと思います。

── 一軍での6試合の登板を振り返って、どこに手応えを得ていますか。

飯田 これまで二軍でやってきたことを出せているときはしっかり打ち取ることができると感じますし、僕の普段どおりのピッチングができれば上でも通用するものはあると感じているので、そういうところですね。

──二軍でやってきたこととは?

飯田 ピッチングの基本的なところから・・・

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