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記録の手帳 / 千葉功

中日・大島洋平の三塁打はどこまで伸びるか/他7月の気になった記録

 

6月を終えたとき、パ・リーグはソフトバンクが2位のロッテに8.5ゲーム差をつけ、セ・リーグも広島巨人に9ゲームとあって、今年のペナントレースは終わったかと思わせたが、それから1カ月が経ったいま様相は一変した。8月14日時点で、ソフトバンクと2位の日本ハムは2ゲームであり、広島と巨人の差も6.5ゲーム。一時は11ゲーム差をつけた広島がこれ以上縮められると、あの「メークドラマ」の再現かと気になってくる。
文中の表組のみ8/2時点での数字となっております。ご了承ください。

どこまで伸ばせるか大島洋平の三塁打記録


大島洋平はセ・リーグの三塁打記録にどこまで迫れるのか。今後もこの男にバットから目が離せない


 ペナントの行方とともに、個人記録も気になる時期になってきた。セ・リーグの三塁打記録もその一つである。セ・リーグ史上の最多三塁打は51年の金田正泰(阪神)の18本であり、これは今年も破られる気配はない。いまや2ケタの三塁打さえ珍しくなっている。

 パ・リーグでは13年に鈴木大地(ロッテ)が11本、14年に西川遥輝(日本ハム)が13本、15年には秋山翔吾(西武)が10本打っているが、セ・リーグでは80年に高橋慶彦(広島)が11本打ったのを最後に長いこと2ケタ三塁打が出なかった。03年に福留孝介(中日、現阪神)が23年ぶりに2ケタの11三塁打を打ったが、その後はまた出ないままである。

 14年に梶谷隆幸(DeNA)が9三塁打、15年にも田中広輔(広島)が9本打ったが、1本差で2ケタに届かなかった。しかし、今年はここまで中日の大島洋平が早くも9本打っている。中日はまだ33試合を残しており、セ・リーグで13年ぶりの11三塁打どころか、60年の長嶋茂雄(巨人)以来56年ぶりの12三塁打も夢ではない。今年の大島の三塁打の詳細はこうである。

4月23日 対ヤクルト3回=ナゴヤ
4月24日 対ヤクルト1回=ナゴヤ
4月29日 対広島9回=マツダ広島
5月3日 対阪神7回=ナゴヤ
5月14日 対広島7回=ナゴヤ
5月27日 対ヤクルト4回=ナゴヤ
7月9日 対ヤクルト8回=神宮
7月20日 対広島4回=マツダ広島
7月28日 対DeNA1回=ナゴヤ

 相手別ではヤクルト戦の4本が一番多く、次いでは広島戦の3本、DeNA戦と阪神戦の各1本・・・

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