開幕カードはとにかく勝った。阪神はいいスタートを切った
2015年シーズンが開幕した。ネット裏から見ている立場になっても、「開幕」と聞くと特別な感覚になる。これは現役時代もコーチのときも、もちろん監督のときも変わらぬ感覚ですわ。長いシーズンがいよいよ始まる。いいスタートを切りたい。ワクワクする気持ちと、不安が入り混じり、やはり特別なモノという感じを持っていた。
特に監督になってからは開幕試合、開幕カードは大事に思っていた。よく143分の1じゃないか……という声を聞くけど、これは違う。たった1勝、たった1敗ではあるけど、勝つ、負けるでは大きな差がある。やっぱり開幕に勝って、気分よくスタートしたい。これは偽りない心境よ。野手なら初ヒット、投手なら勝ち星。監督なら初勝利。これが早くついてくれと思う。オレはそういう気持ちで開幕を迎えてきた。
例えば2008年。このシーズンはかなり自信を持って挑んだシーズンやった。チーム力も充実していたし、スタートダッシュを決める!と臨んだのだが、そのとおり、開幕カードの横浜戦(現
DeNA)を3連勝。続くカードも1、2戦を取り、5連勝でスタートを切れた。結果も良かったけど、中身が伴っていた。その5連勝は先発投手にすべて勝ち星がつき、四番の
金本知憲が早々とホームランを放った。最高のスタートを切れたもんよ。
その結果、10試合を消化して8勝2敗よ。10試合で貯金が6できた。開幕で勢いがついたし、チーム全体が「いける!」という手応えを感じた。そのとおりの展開で進み、最後はあの13ゲーム差を逆転されてのシーズン。悔しい思いしか残っていないけど、開幕からのスタートダッシュがあったからこそ、最後まで優勝争いができたわけよね。それほどスタートは重要……ということなんよ。
さて今年の開幕だけど・・・
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